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HHH|博多の住宅

Site
Fukuoka

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Fukuoka

Data

2012

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新建築住宅特集2013年5月号(新建築社)

 福岡市内を代表するターミナル駅から徒歩圏の利便性の良い立地に建つ集合住宅の改修である。南側にバルコニー、北側に共用廊下のある構成の集合住宅であるが、8階の共用廊下からは川があるために都心部にもかかわらず市の周縁部の山並みを望むことのできる開放的な空間となっている。都市部に立地することから、キッチン・浴室・洗面などはコンパクトに集約させ、住宅のみならずオフィスやアトリエ利用にも可能な構成としている。
この空間全体を貫く大きな"扉壁"には、建具や本棚などの収納・エアコンが隠蔽され、その多くが扉状の壁となっている。天井は既存躯体現し、梁は既存躯体の凹凸の上に塗装、戸境壁は平滑な面に塗装、床は無垢フローリング、"扉壁"はシナベニア、と面毎にマテリアルを使い分けることで、空間を支配する諸要素が自律的なありようとなり、拡がりを感じられるよう意識している。梁と"扉壁"を分離し、その隙間に間接照明をしつらえたのは、その自律性をより高めるためである。
エントランスからバルコニーまで連続する細長いワンルームのリビング・ダイニングスペースをしつらえることで、南北に光と風の通る縦長の快適な住空間となった。